imagine | imagine ☆妄想してごらん☆

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私は東京へ来て最初の5年ほどは、仕事ばかりで友人の一人もいませんでした。(自営業している時です)
神戸の友人が東京に住んでいる、という事はありましたが東京で新しくできた友人はいなかったのです。 今思えば、私は自分の殻に閉じこもってしまって人間不信の様になっていたのだと思います。
仕事を手伝ってくれていた友人でさへ、仕事の事で色々溝ができ、失っていってしまっていました。


元夫を尊敬、崇拝していましたので、彼だけを信じて、彼に評価される為に必死であったのだと思います。 失恋して最初は、彼に「いらない」と思われてしまった自分はもう「いらない」存在なんだ・・・と落ち込み、生きる気力も無いような日々が続きましたが、そういう時に神戸の家族や友人の愛情のお陰で立ち直る事ができました。

私は彼らの為に何一つしてあげなかったのにどうしてこんなに愛情を持って接してくれるのだろう・・??と、その後思いました。きっと世の中に失恋して落込んでいる人は沢山いると思うのですが、周りに助けてもらえない人も沢山いると思うのです。私は本当にラッキーだといつも思います。 そうしているうちに、周りで苦しんでいる人を見ると、あの時自分が助けてもらったように苦しみから早く立ち直って欲しいと自然に思うようになりました。

そういう「愛の連鎖」のようなものが世の中にあふれるといいですね。
時々考えることがあります。そのために私ができる事があるなら私はそれをしたいです。

今の世の中は「憎しみの連鎖」も沢山あります。ジョン・レノンの「イマジン」の歌詞の様に、国境も宗教も越えて人々が愛し会えたら戦争はなくなるのに。
ニュースを見るたびにその日が永遠に来ないのじゃないかと思ってしまうようなニュースばかりの世の中ですね。

でもかく言う私の中にも「憎しみ」のような感情があるのも事実です。人の不幸を喜ぶような恐ろしい感情が自分の中にあるのは恐い事ですが、実際にはあるのです。これは一生かけてこの感情を無くせるようにするのが私の目標でもあります。

人を憎むという事は自分も苦しくなるのに。 それでも今は大好きな友人が沢山できました。大きく私が変わったのは

・自分を隠さない、飾らないでありのままを見せる
・無理をしない
・相手に興味をもつようになった
・自分が相手にしてあげられる事は何か考えるようになった

などでしょうか。


あたりまえのような事ですが、これら全ては以前の私には全くないものでした。だから昔からの友人には本当に頭があがりません。こんなひどい私の友人でいてくれたのですもの・・・。

自分が変われば世の中もまるでがらりと変わったように感じました。
革命です。自分が生まれ変われたような経験をする事ができて本当に良かったと思っています。

私が生まれてきてから死んでしまう間にできることはとても限られていると思うのですが、もし大きく変える事ができるのであればいいのだけど、できなくてもそれでも、せめてその間に出会った家族や友人達にほんの少しでも「出会えて良かった」と思ってもらえるだけでもその人生はとても意味があったんじゃないかと思っています。