祖母 | imagine ☆妄想してごらん☆

祖母

先月、祖母の傘寿のお祝いで神戸に帰った。

 

母方の祖父母は、小さな小さな会社を経営していて、母の兄弟はみんなこの会社で仕事をしているのでみんな仲が良く、しょっちゅう何かにかこつけてみんなで集まったり旅行に行ったりしていた。

 

8人いる従兄弟達の中で私は最年長。

初孫になるわけで、私の弟や妹が生まれる時にはその祖母のところで面倒を見てもらっていた事もあって、特に可愛がってもらっていたと聞いていた。

 

実際に私が離婚前に別居している時にも、神戸に帰る度に祖母が食事に連れていってくれたり(足も悪いのですが)、私が居ない時にも母に私の事を尋ねていたそうだ。

私も結婚して自営業を行っていたのもあって、自営業を行っている祖母からは心配する事も多かったのかと思う。

 

そんな祖母への孫達からのプレゼントを選ぼうとして考えた。

子供の頃から、この祖父母には随分沢山のプレゼントをもらってきた。

誕生日、クリスマス、入学、成人式、結婚、その他色々・・・。イベント毎にプレゼントをもらい、お陰で物に不自由をした事が無かった。

そんな祖母が趣味でやっていた俳句である時賞を取って地元の新聞に掲載されていた事があった。

 

 

「クリスマス 私も欲しい プレゼント」

 

 

 

私はそれを見て衝撃を受けた!

もらう事があたりまえになっていたけれど、祖父母に私達からプレゼントをした事が無かった!

もちろん私達兄弟だけではなく、他の従兄弟達にも同様に色々プレゼントしてくれていたのだと思う。

でも誰もそれがあたりまえになりすぎて、祖母にプレゼントをしていなかったのではないか・・?!?

 

それから私は結婚し、親族の中でただ一人東京に来た。

毎年クリスマスには何かプレゼントを贈るようになった。

 

・・・さてさて、いつものクリスマスと違って、傘寿のお祝いとなればちょっと趣向をこらさなくてはならない。

しかも従兄弟達の代表としては・・・何か良いアイディアを出して一目置かれたい!!

 

そしてギリギリまで悩んで悩んで、とうとう決まった!これだ!!

そのプレゼントは・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SMAPのDVDとDVDプレーヤー

 

 

なんと祖母はキムタクのファンで、台所にキムタクのポスターが飾っているのを見たことがあった。

ダンスも大好きで、足が悪くなる前は社交ダンスを習っていた。

 

私が色々ダンスが好きなのもこの祖母の血なのかもしれません。

 

そのアイディアを意気揚揚と、他の従兄弟達に伝えるとみんな大絶賛!!!

「絶対、おばあちゃん喜ぶね!!」

 

 

よっしゃーー!!これに決定!

 

 

 

 

という訳で決定。

ちょうど祖父母のところで大きな液晶テレビを買ったばかりだと聞いていたので、その新しいテレビで存分楽しめるかな。

私はその日の内に神戸を発ったので、取り付けは近くに住む叔父にお願いした。

従兄弟がその間に、機械音痴の祖母でも使えるような簡単なマニュアルを作ってくれたらしい。

(この年の人にしてはめずらしく運転免許も持っているのに、車のラジオの消し方もわからないらしい)

 

 

孫達も大きくなって、ひ孫も居る今になっても、こうして何かあればすぐに集まるのも、祖父母の人柄だと思う。

いくつになっても皆に愛されて可愛い「おばあちゃん」の祖母の様に私もなりたいな。